一時払い終身保険について
今回は『一時払い終身保険』について書きます。
この保険は、超低金利時代の中で、貯蓄性があり
相続対策にもなることから、銀行窓口での取扱いが
多い商品となっています。
終身保険ですが、 保険料の払込は一回のみ...。
当然ながら、まとめて払うので割引率が高くなり
ゆえ、保険料が安くなります。
また、健康状態の診査も必要ありません。
使い道が決まっていない現預金の資産をお持ちの方...。
相続税対策を思案されている方...。
このような方に向いた保険といえるでしょう...。
・元本割れの期間を経過すれば、
支払った保険料にプラスした額を現金化できる。
・一生涯にわたり保障を確保することができる。
・相続の際には 生命保険の非課税枠がつかえる。
このような、保険特有のメリットがあるからです。
特に相続において生命保険金は遺産分割協議の
対象とならずに受取人固有の財産とみなされます。
すなわち、受取人を指定するにより、
確実に渡したい人に財産を遺すことができる利点は
争族対策になるといえるでしょう...。
また預貯金と違って相続時に凍結されないため、
数日から1週間で現金を受取ることが可能で、
葬儀の一時費用等に活用できる利点もあります。
但し、一定期間、資金を入れたままになりますので
生命保険会社の経営健全性に留意してください。
そして、早期に解約すると元本割れするので、
短期的な運用には不向きといえます。
ともあれ、ご検討の際は、信用のおける専門家の
アドバイスを受けられたほうがいいでしょう。