確実に出来ることを一つ
私が中学生の頃のことです。
夏休みで暇を持て余していたら、編み物教室を経営していた叔母に
「うちへ来てアルバイトをしないか。」と声をかけられました。
いつも笑顔で、何かにつけ褒めてくれる叔母が好きだった私は、
小遣い欲しさもあってに行ってみると、
「何処でもいいから気になるところを2時間掃除をしなさい。」
「掃除の仕方はいたって簡単、自分が納得いくように綺麗にしなさい。」
と命じられたのです。
当時の私は親に怒られることばかりしていて、
何をやっても中途半端で夢中になることができませんでした。
でも、この時の私はどういうわけか、叔母に褒められたい一心で
一番気になった給湯室を、時間の経つのも忘れて徹底的に掃除しました。
自分が満足出来るくらい綺麗になったので、叔母に報告し見てもらいました。