人の弱点を補う仕組み
かの松下幸之助氏は、人の大きな弱点の1つとして、
「自分を正しいと見、他人を正しくないと見る」
と仰ったそうです。
自分が正しいと思い込んでしまうと、
他人の意見を素直に聞くことが出来なくなります。
人の意見を聞かなくなる訳ですから、
やがて、注意されなくなります。
その結果、どんどん孤立してしまいます。
ところで、私の弱点は何か?
自分自身で考えてみました。
・3日坊主になる
・すぐに諦めてしまう
・方向性が決まらない
・優柔不断である
・良いことだと分かっていても、簡単に変えられない
・過去の成功体験に支配され、新しいことに挑戦できない
・失敗体験に支配され、ネガティブになってしまう
・自分は変えない、他人を変えようとする
誰もが一つ位は、当てはまると思います。
では、どうすればいいのでしょうか?
と考えた場合に、最近のテニスの大坂なおみ選手の活躍に、
弱点を補う仕組み作りの、
ヒントが隠れているような気がします。
それまで、大坂選手の最大の敵は、
「自分自身の精神面の脆さ」にあるといわれ、
涙を流したり、試合中にラケットを放り投げたり、
「もう嫌だ。やりたくない!」
と泣き言をいっていたそうです。
そんな彼女を大きく変えたのが、コーチの存在です。
コーチはネガティブになる大坂選手に、
「僕は君が出来ると信じている、大丈夫」
と、ポジティブになれる声をかけるとのこと。
事実そのものは、変えられません。
でも、考え方は変えることが出来ます。
「君ならできる」と言われることで、
大坂選手は自分を信じて、実力を出し切って、
その結果、グランドスラムである全米オープンに、
日本人として初優勝したのは周知の通りです。
このように、考え方をちゃんと教えてくれる
コーチがいたら良いのにと感じます。
ここで大切なことは、
ひとりで考えても、なかなか答えが出ないことが多いです。
でも、友達に訊いたり、
職場なら同じ仕事仲間とディスカッションをしたり
お互いが話し合って、自分たちの弱点を認めあえば、
やがて強みに変えることが出来るような気がします。
人の弱点を強みに変える。
このような仕組みこそ、
会社経営で大切なことではないかと思います。