うちの女房を守ってくれないか
「うちの女房を守ってくれないか。」
病気が原因で退職した会長から連絡を受け、
入院先の病院に駆け付けた時の
開口一番のお言葉でした。
奥様もご同席されていて、
「私が死んだら保険は、
いくら降りるのか確認しておきたい。」
とおっしゃったので、
金額をお伝えすると、
「それだけあれば大丈夫だな。」と、
ご安心なさった様子でした。
会長は、急に私を呼び出したことを
丁重に詫びながら、
「医者から余命3ヶ月だと宣告された。
実は斎藤君にお願いがあるんだが聞いてくれないか。」
このように話されました。
突然のお話でしたが、
「出来ることなら何なりと申し付けください。」
と伝えました。