会社経営の在り方の変化に
現在、パソコンの普及で、
効率よく仕事が出来るようになりました。
しかし過渡期には、こんな光景が見られました。
ある大企業(大手家電メーカー)の社長が
パソコンに向かって仕事をしている社員を見て、
「忙しいのか、手が空いているのか分からない!
手が空いていればパソコンから手を放してほしい。」
と言ったそうです。
それでも、誰もパソコンから手を離しません。
苦慮した社長は、
一旦、パソコンを取り上げたそうです。
物を運んだり、加工する作業は、
人や物の動きが判るので、
進捗状況は一目瞭然です。
外見で仕事の状況が判断出来るのなら、
手が空いている人を見つけて、
何か頼みたかったのでしょう。
一方で、パソコン作業の場合は、
のぞき込まない限り、
外見だけでは、何をしているのか判りません。
自分の思い通りに、
効率よく仕事を推し進めたいと望んだ、
この社長の気持ちは分かります。
物の売り買いで例えるとしたら、
買う側は安く買いたい、
売る側は高く売りたい。
これはあたりまえです。
好き好んで安い物を高く買うことはありません。
経営者と社員を、これに当てはめては、
身も蓋もありませんが、
経営者の立場の違いによって生じることで、
良し悪しの問題ではありません。
すなわち価値観の違いです。
とはいえ、これからの会社経営には、
もう少し異なった次元で、
考えていく必要がありそうです。
そもそも、人は幸せになるために
生まれてきたのであって、
不幸になるために生まれたのではないと、
ある偉い人が言ってました。
私もその通りだと思います。
会社は社員を不幸にするようでは、
駄目だと感じています。
では、社員の幸せはどこにあるのでしょうか。
100人いたら100通りだと思いますが、
共通点はありそうです。
例えば、やりがいをもって仕事ができる。
それに見合った給与が貰える。
社内の人間関係が良い。
自分を必要としてくれる。
自分の成長につながる。
面白い・楽しい。
働く時間に余裕がもて、
プライベートの時間も充実する。
などです。
すべてを満たすことが出来たら、
なんて素晴らしいことでしょう。
社員がやりがいをもって働いて会社が潤えば、
多くの給与が支払えます。
経営者の幸せはそこにあると思います。
それにはまず、お客様に喜んでいただける商品や、
サービスを徹底的に磨きこむ必要があります。
この二つの両立が経営者の腕の見せ所です。
目まぐるしく変化する昨今、
会社経営の在り方も大きく変わろうとしていると、
日々感じています。
そして変えていくのが私の使命です。